腱鞘炎の腱鞘とは…
手はたくさんの骨からできています。このたくさんの骨を動かすことができるのは、筋肉と骨を結び付ける「腱」があるからです。
「腱」は手指の骨と筋肉をつないでいて、この腱が動くことで、手指の曲げ伸ばしを可能にしているのです。この「腱」は、骨から離れないようにところどころバンドのような組織でおさえられており、このバンドのことを「腱鞘」といいます。
手首や指を曲げ伸ばしするときには、「腱」が「腱鞘」の中を往復するように移動(滑走)します。何らかの原因で「腱」と「腱鞘」がこすれ合ってしまうことで、炎症が起こって腱鞘炎になります。
これが手首で起こると「ドケルバン病」と言われ、指に起こり進行すると「ばね指」と言われる症状が起きてきます。
腱鞘炎を発症しやすい人の特徴としては、手指をよく使う人(パソコン作業、楽器の演奏、文字の書きすぎ、手先をよく使うなど)、更年期以降の女性、妊娠・出産期の女性があげられます。