足の親指(母趾)が小指(小趾)の方へ側屈(外反)して、
母趾の付け根が内側に突出することにより同部位に疼痛が生じるものを外反母趾といいます。
圧倒的に女性に発症することが多く、その発症は近年増加の傾向がみられます。もちろん男性にも発症しますし、ゴルフなどスポーツをやられている方にも多く見られます。
変形の要因としてハイヒールなどのつま先の尖った靴を履き、つま先が左右から圧迫されることや足の筋肉の弱化があげられますが、長期の体の歪みによって後ろ重心となり踵(かかと)に重心の負担がかかることで歩行時に母趾の側面に圧がかかることでも引き起こされます。
また、20代以降の発症では肥満によって足底のアーチが潰されてしまうことでも考えられています。
症状は母趾の変形と痛みです。
突出した母趾の付け根に腫脹や、足底にタコができることもあり、この腫脹は痛みと発赤を伴い、痛風発作と間違えられることもあります。
このような症状であっても、体の歪みの矯正やテーピング、体操などによっても改善が期待できますのでご相談ください。
ただし重度の変形になってしまいますと外科的な手術が適応となることもありますので、
重症化する前に改善していきましょう。